歯並び矯正、新装置に対しての心得とは
歯並び矯正は患者さんの症状の複雑さ、難しい問題をたくさん抱えていればこそ、慎重に、また真摯に取組んでいかなければならないものです。病院側の、ちょっとした怠慢や、思い込みから患者さんに多大な損害を与えてしまい、訴訟問題にまで発展してしまうこともあるのです。
使用実績のない矯正装置に限らず、新しい矯正装置なども特に慎重に、極力、思い込みの類を排除する形で使用していかなければなりません。
新しい矯正装置が発表されると、矯正歯科医たちは、まずはその装置の良い点に注目し、どのような症状にも適応でいるのではないかと期待してしまう傾向にあるようです。確かに歯並び治療をしていく上で、矯正装置の適応範囲は広いに越したことはありません。ひとうひとつの症状に対して、ケースバイケースの診療を行うよりかは、遥かに治療が楽になるからです。
しかし、矯正装置に限ったことではありませんが、新商品というものは、多かれ少なかれ欠陥を抱えているものです。それらは使われながら発見される欠陥を改善しつつ、より使いやすい良い商品へと進歩していきます。
使って直ぐに消費者が、その欠陥に気づくようなものであれば、その商品の進歩は比較的、早く完了し、完成形として消費者に末永く浸透していくかもしれません。
では、矯正装置はどうでしょうか。当然、効果が現れるのに時間が掛るため、その欠陥の発見にも、それ相応の時間が掛るのは仕方がないでしょう。それに加え、大きな欠陥があれば、患者さんに取り返しのつかない身体的なダメージを負わせてしまわないとも限りません。
そういった意味で新しい技術や装置に対しては、高を括ったような気持ちで望むのではなく、あくまで、慎重に、間違いのないよう取り扱っていかなければなりません。どんなものにも「向き不向き」があり「完全」ということはあり得ないのだと矯正歯科側も患者さんも肝に命じておきたいものです。
拡大式床装置の仕組み ≫≫
