歯列矯正の治療にもその時代による変化があり

衰退する治療法もある-歯列矯正タイトル

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歯並び矯正、時代のニーズの中で

1950年代に発表されたエッジワイズ法の流行を切っ掛けに、矯正歯科分野ではマルチブラケット法としてのジャラバック法やベック法などが次々に発表されていきました。

この中でベック法は、ベックという矯正歯科専門医が発表しましたが、この人は以前にお話したアングル先生から直接教えを受けていました。アングル先生から教え受けた後、ベックは故郷であるオーストラリアに帰り、アデレード大学を中心として矯正医として精力的に活動、日本人の矯正歯科医の中にもベックから教えを受けたものは多くいました。

しかし、この方法は、その治療の特徴として、まず上下顎4本もの第1小臼歯を抜歯しなければなりません。この時に行なわれる抜歯には大いに「疑問の余地あり」と判断する矯正歯科専門医も多く、同時に、治療の最後に使う角型ワイヤーも使えないなどの理由から、現在は、これを使用する専門医は極、少なくなりました。この方法について研究を進めていたグループもありましたが、ここ数年、活動しているといった話しは聞きません。

こういった話の流れには、現在の矯正歯科における「非抜歯重視」の傾向が関わっています。出来ることなら「抜歯はしたくない」と思うのは患者さん誰もが思う希望です。近年は、この患者さんの希望を聞き入れる形で非抜歯による治療を第1に考えるようになったのです。

ただ、そうはいっても歯並びの症状によっては抜歯による治療法を選択しなければならないケースは、もちろんあり、常に患者さんの希望通りの非抜歯による治療がベストという訳ではないことも覚えておきましょう。

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