歯並び矯正と治療に流れ
マルチブラケット装置を用いた歯並び矯正の特性として、歯の3次元的移動が可能であり、それが比較的、容易なことも挙げられます。また、歯を平行に移動させることができるのも大きな特徴です。こういったことは、ブラケットの真ん中にある、横の形に仕込まれた溝に、角型ワイヤーを利用することで可能になるのです。
以前に話した、古くから歯並び矯正の臨床で使われていた舌側弧線による歯の移動よりも、こちらのマルチブラケット装置を使用した歯並び矯正の方が、遥かに、治療期間が短くなるのは理解していたでけるのではないでしょうか。
ここで、マルチブラケット装置を使用した歯並び矯正の大体の流れを、症例に基づいて簡単に説明して、この章を終わりにしたいと思います。
- 上下の切歯、及び、犬歯に重度の叢生があると、初診時に判断。
--------------------------------------------------- - まず、歯の移動スペースを確保する事を考えます。その為の処置として、第1小臼歯を抜歯することでスペースを確保する治療プランを立てます。
--------------------------------------------------- - 治療開始から3ヶ月後の段階では、丸型の超弾性ワイヤーを使用したブラケット装置により、前歯の水平化(レべリング)。
--------------------------------------------------- - 半年後の段階では治療対象の犬歯の動きが顕著に観察できるように。犬歯の移動をよりスムーズにするため、下顎の切歯部にコイル・スプリングを使用。
--------------------------------------------------- - 歯並びが治療プラン通りの審美的バランスを取り戻した所で、保定装置(リテーナー)を設置します。この段階で動的処置は終了。
--------------------------------------------------- - 1年程の保定期間を儲け、その後、歯の後戻りなどの症状が見られなければ歯並び矯正は無事終了になります。
着脱式装置の障害 ≫≫
