歯並び矯正とマルチブラケット法の普及
歯並び矯正の固定式装置、その中でも複雑に進化し、昨今、矯正歯学の技術として最もポピュラーなマルチブラケット法は、1920年代に発表された、エッジワイズ法が基礎となっています。日本にマルチブラケット装置の概念が導入されたのは1960年以降とされていますが、これには戦争などの歴史的な背景も影響しています。
マルチブラケット法は様々な開発の歴史を持っていて、その開発者の名前が付けられていますが、一般的なエッジワイズ法といえば、アングル教授の高弟のツイード博士の方法が最も一般的です。日本でも多くの矯正歯科医が使っています。
このマルチブラケット法が、日本の矯正歯科でも定着するよう、尽力されたのは、日系2世の矯正歯科医の先生方だったといわれています。その活動は献身的でボランティア精神に溢れるものだったそうで、このマルチブラケット法の優秀性の後ろ支えがあったればこそ、普及活動にも力が入ったのかもしれません。
一般的なエッジワイズ法について少し説明しておきます。ブラケットは基本的に歯の表面に装着され、そのブラケットの中央の溝に、その状況に適した様々なサイズの矯正用弾力線が装着されることになります。弾力線の種類として挙げられるのは、切り口が円形のものや、正方形、矩形のものなどでしょう。
ブラケット素材の多様化 ≫≫
