歯並び矯正と着脱式、欧米の場合
着脱式装置を使用した歯並び矯正では、大人の患者さんの場合は、それ程、心配はないのですが、子供さんが患者の時には、着脱式の弱点が決定的に露呈してしまうことがあります。子供さんに前向きに治療に取組んでもらうというのは難しいものです。
子供さんが歯並び矯正に協力的でない場合、ひどいケースでは1ヶ月以上、矯正装置を使用していなかったといったケースもあり、これでは、矯正歯科医としては「治療の仕様がない」のが正直なところでしょう。ある程度、矯正が進んでいても、1ヶ月も放置しておけば、歯は勝手に元に戻ろうとしますし、既に、矯正装置そのものが合わなくなって、口の中に装着できないといったこともあるようです。
こういった、子供の「非協力」的な行動は、意外と日本人に多いといった特徴があります。欧米などでは子供さんに着脱式の装置を用いても、高い確率で矯正効果が現れるといいます。
これは、日本と欧米との、いわば「歯並び文化」の違いからくるのではないかと想像できます。欧米の親御さんは「審美的な意味での子供の歯並び」に対して、日本の親御さんとは比べものにならないくらい敏感なようなのです。
歯並びの印象が他人に与える影響、そのウエートが、日本の場合よりも欧米の方がより大きいのです。歯並びが悪いために、第1印象で躓いてしまえば、社会的に大きなデメリットを背負うことになる、それが欧米における「歯並び」の考え方なのです。
着脱式装置の効果の秘訣 ≫≫
