歯並び矯正は様々な治療方針から
外科手術を伴う、歯並び治療では、手術前に術前矯正というものを行い、その効果のレベルによって、治療プランを調整していきます。治療プランには、当然、患者さんの「この部分をこうしたい」といった審美的な要求も取り入れ、今日まで抱えてきたのだろう、審美的なコンプレックスの改善を第一に考えた治療方針を採るよう、矯正歯科側は努めます。
術前矯正を行うということは、厳密にいうと矯正治療の途中で外科手術を行なうことになります。そのため、手術には矯正専門医が加わることもあります。
この時、手術を取り仕切る口腔外科医と、術前矯正を行った矯正専門医のコニュニケーションが不十分であったり、患者さんの治療に関する情報の伝達が密でないと、それが思わぬトラブルの原因となり、思うような改善結果が望めなくなってしまいます。
近年では、デジタル技術の発展に伴って、コンピュータの画面上で、実際の外科手術と同じように、顎骨の位置や移動幅をシュミレーションすることもできるようになりました。状況により、何パターンもの可能性から、より最善と思われる治療方針を検討することが可能です。
また、術前矯正の話しはしましたが、症状によっては矯正治療前手術というものもあります。下顎前突の、ある症例では、外科手術後であっても、顎骨の生着する前の段階なら、矯正歯科的な治療も多少であれば行うことができるのです。
