歯並び矯正と連続抜歯法の今
デュール医師が発表した「連続抜歯法」は、デューク医師自身の歯学に対する前向きな姿勢が、若い歯学研究家の尊敬を生み、実際の方法論の有効性と相まって、広く知られるに至りました、といった話しが前回まででした。
では、「連続抜歯法」、その具体的な方法とはいったどのようなものだったのでしょうか。
- まず、乳犬歯を抜きます。
- 永久側切歯の萌出場所ができます。
- 第1乳臼歯を抜きます。
- 第1小臼歯の萌出のフォローをします。
- 萌出した第1小臼歯を抜きます。
- 永久犬歯のスペースを確保します。
この歯並び矯正法によって叢生(乱杭歯)の形成を未然に防ぐと共に、この後に行うことになる歯並び矯正の治療期間も大幅に短縮することができるのがデュールの提唱した「連続抜歯法」の概要です。
しかし、当時は多くの矯正歯科医に画期的と言われた、この方法も、今の矯正歯科の治療方法としては時代のニーズにそぐわないものになりました。
永久歯歯列が未完成のうちは出来る限り永久歯は抜歯しないのが、今の矯正歯科では常識的で、最も優先して考えなくてはならないテーマといっても良いくらいなのです。
そういった考えが主流になった矯正歯科治療の時流の中でデュール医師の「連続抜歯法」には"永久歯の抜歯"過程が含まれているのですから、これが採用されなくなってしまった今の矯正歯科の状況は、当然といえば、まったく当然な訳です。
側方歯群のスペース? ≫≫
